無印吉澤(※新エントリはhatenablogに掲載中)

吉澤です。このサイトではIPv6やP2Pなどの通信技術から、SNSやナレッジマネジメントなどの理論まで、広い意味での「ネットワーク」に関する話題を扱っていたのですが、はてなブログに引っ越しました
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2007/09/18

[P2P][SIP]第3回P2P SIP勉強会(第9回SIProp勉強会)のお知らせ

今週土曜日の9/22に、第3回P2P SIP勉強会(第9回SIProp勉強会)が開催されます。

ここの日記での告知は、いつも開催直前になってしまっててホントすみません。さくらのメンテが無かったら、今朝には公開してたんですよ……(それでも遅いような)。

  • 日時

    • 9月22日(土)
    • 16時〜2時間程度(その後、飲み会)

  • 会場

    • ATL Systems さんのコラボレーションラウンジ

      • 新宿のオークタワー17階

  • 応募先

    • どなたでも参加OKです。
    • メールアドレス:「info__atmark__siprop.org」(__atmark__ を、@(半角) に変換)まで、参加表明をお願いします。

  • 内容

    • 内容的には、第三回P2PSIP勉強会となります。
    • P2PにSIPを適用すると?〜〜〜SIPの汎用セッションプロトコルとして。〜〜〜

      • SIPropプロジェクトの解説ページから、シグナリング・プロトコルから汎用セッションプロトコルへの流れをSIPropプロジェクトの各プロジェクトを例にしながら解説します。

        • これが、前回の片山さんからの宿題である「SIPropコミュニティーは、何を目指すのか?」の解になるのではないかと考えています。

      • さらに、汎用セッションプロトコルの例としてM2M-Xを取り上げるという予定です。そして、真の汎用セッションプロトコルとしてのSIPを考えます。

        • これが、P2PSIPにつながっていくのではないかと考えています。

今回は、NTTコミュニケーションズの「m2m-x」について今村さんが講演します(予定)。

m2m-xとはNTTコミュニケーションズが主に提唱している、SIPとIPsecをベースにした、end-to-end通信のための汎用的な認証、認可および課金のフレームワークです。m2m-xの中身については、以前ITProで連載されていた以下の記事が参考になります。

今までの勉強会とはずいぶん毛色の違うネタになりましたが、これは前回の勉強会にて、nicoさんが

IETF P2PSIPは「VoIPのためのSIP」をP2P化しようとしているために、不要に複雑化してしまっている。もともとSIPは汎用的なセッションを確立するために作られたプロトコルなのだから、どうせなら「P2PのためのSIP」、すなわちP2Pに適した汎用的なセッション確立方法を考えよう!

という素敵な演説をされ、一部から「SIP原理主義者」という素敵なレッテルを貼り付けられたことを受けて、ここは一つ「SIP原理主義」の先行事例(と呼ぶと怒られるかもしれませんけど……)に学ぼうというわけです*1

前回の勉強会について、詳しくは以下のSIPropサイトの議事録をどうぞ。

また、今回から参加される方は以下のページを事前に読んできてもらえると、前回の議論の中身がなんとなく分かってもらえると思います。これはSIPropプロジェクトのゴールについて説明する文章なのですが、その中で「シグナリングプロトコルとしてのSIP(VoIPのためのSIP)」と「汎用セッション・プロトコルとしての SIP (汎用的なSIP)」の違いが簡単に整理されています。

SIPropプロジェクト - SIProp

本来、汎用セッション・プロトコルであるはずの SIP が、IP 電話に付随する通信プロトコルとして語られることが多いのは、IP 電話が SIP が提供するセッション管理機能を必要とする最もメジャーなアプリケーションであり、他に SIP を必要とするアプリケーションが見つからないことに原因がある。

さらに、近年の通信事業各社によるNGNやFMCと呼ばれる試みは、「シグナリング・プロトコルとしての SIP」を推し進めるものであり、SIP の本来の「汎用セッション・プロトコルとしてのSIP」という設計意図からの乖離を生み出している。

このような状況により SIP は、大きなジレンマを抱え込むことを意味している。「汎用セッション・プロトコルとしての SIP」では、特定のアプリケーションに依存しない汎用セッション・プロトコルとしての地位を保ち続けるべきであるが、「シグナリング・プロトコルとしての SIP」では、通信事業者のシステムも含めたシグナリングに必要な機能が拡充が求められるからである。

(注:この後に、そのような現状に対するSIPropの位置づけについての文章が続く。詳しくはリンク先を参照)

P2P SIPから少し話が離れてきた感もありますが、SIP原理主義にご興味のある方は奮ってご参加ください。

*1 SIP原理主義という単語ですが、決して悪い意味では使ってないので誤解無きよう。むしろ、僕もSIP原理主義者です。

本日のTrackBacks(全1件) []
# なんとなく実験 with SIProp開発記:第三回P2P SIP勉強会の情報のアップデート+SIPropVer.2.0F1リリース??? (2007/09/19 05:50)

みなさま、こんにちは、SIP原理主義者のnoritsunaです。 ●第一回SIP...


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