2008/02/03
■[P2P][VoIP]2月はP2P関係のイベントが多い
なんか、ふと気付くと今月はP2P関係のイベントが非常に多いです。個々に紹介エントリを立てるのはちょっと面倒な量なので、今回はイベントをまとめて紹介したいと思います。
2008/02/08(金):VoIP Conference 2008
- VoIP Conference 2008 実行委員会主催の勉強会
2008/02/09(土):第5回P2P SIP勉強会
- SIPropの今村さん主催の勉強会
2008/02/19(火):シンポジウム「P2P技術の利用・サービスに関わる取組・実験の最新動向」
- P2Pネットワーク実験協議会主催のシンポジウム
2008/02/29(金):情報共有(P2P)研究会
- 財団法人 日本情報処理開発協会(JIPDEC)主催の研究会
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■ 2008/02/08(金):VoIP Conference 2008
告知ページ:VoIP Conference 2008(2/8[金]開催)申込み締切り間近!(Tomo's HotLine)
- 日時:2008年2月8日(金) 10:00〜17:30(終了予定)
- 場所:情報通信研究機構(NICT)小金井本部 4号館大会議室
- 申込方法:mixiのコミュニティにて事前の申し込みが必要
- 参加費:無料
以前ここでも紹介しましたが、去年のVoIP Conference 2007に続いて今年も開催されます。いきなりP2P関係ないじゃん!と思われるかもしれませんが、IP電話におけるNAT越えの話や、(もしかしたら)P2P SIPの話など、P2Pに関連する講演もいくつか行われるようです。平日開催でちょっと辛いですが、僕も話を聞きに行きます。
なお、mixiのコミュニティでの申し込み受付は既に終了しているのですが、申し込みのページによると、
これをもって受付終了とします。今後、参加希望の方は個別に問い合わせをお願いします。
とあるので、参加を希望される方は、Tomoさんに直接問い合わせをすればまだまだ参加できると思います(……多分ね)。
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■ 2008/02/09(土):第5回P2P SIP勉強会
告知ページ:勉強会/告知(P2P SIP)
- 日時:2008/02/09(土) 13:00〜気が済むまで(懇親会があるので多分18:00頃まで)
- 場所:新宿・ATL Systems社ラウンジ(地図)
- 申込方法:事前の申し込みは必要ありません
- 参加費:無料
最近とうとう公式ページも開設されて、ますます勢いに乗っているP2P SIP勉強会の第5回目が開催されます。今回は、第4回(つまり前回)の勉強会で吉田さんが提示した「IPアドレスにおけるidentifierとlocatorの概念の混在」についての議論が行われる予定とのこと。
イベントの詳細は、上記の告知サイトをご覧ください。相変わらず講演内容が全然わからない告知になってますけど、前回のP2P SIP勉強会の内容については公式サイトの議事録や、僕が以前書いた日記の方をご参考ください。
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- 第4回P2P SIP勉強会の議事録。議事録を読むと分かるように、この回にて、めでたくP2P SIP勉強会のイメージキャラクターが決まりました!(ほぼ本当)
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- 僕の書いた第4回勉強会のまとめ。要点だけ書いてます
第4回P2P SIP勉強会と新世代ネットワーク(New Generation Network)
- 第4回勉強会の前提になった新世代ネットワークの話
ただまあ、今回は今村さんが告知を手抜きしてるというより、裏話的な内容が多くなりそうなので細かい告知が出せない、という面もありそうで無さそうな?(無いのかよ) 今回は土曜の昼間からの開催で参加しやすいと思いますし、興味のある方は是非どうぞ。
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■ 2008/02/19(火):シンポジウム「P2P技術の利用・サービスに関わる取組・実験の最新動向」
告知ページ:P2Pネットワーク実験協議会 シンポジウム 「P2P技術の利用・サービスに関わる取組・実験の最新動向」の開催について(FMMC 財団法人マルチメディア振興センター)
- 日時:2008/02/19(火) 10:30〜16:50(10:00開場)
- 場所:東京大学 本郷キャンパス 工学部(新)2号館 1階 213講義室
- 申込方法:ウェブサイトにて事前の申し込みが必要
- 参加費:無料
こちらは総務省のP2Pネットワーク実験協議会による公開シンポジウムです。P2Pネットワーク実験協議会には実際にP2P技術をビジネスに活用している企業が多く参加しているため、このシンポジウムでも実際的な話が多く聞けそうです。
上記の告知サイトのプログラムにあるとおり、講演者はドリームボート(SkeedCast)にTVバンクにBitTorrentと……先日の日記で紹介したP2P教科書の執筆陣がかなり参加されるようですね。コンテンツ配信技術としてのP2Pに興味のある方は是非どうぞ。
参考:書評:P2P教科書
僕も参加したかったんですけど、(下の研究会も含めて)平日なのでちょっと行けなそうです。1ヶ月にそんなに何度も会社休むわけにもねえ……。
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■ 2008/02/29(金):情報共有(P2P)研究会
告知ページ:情報共有(P2P)研究会(財団法人 日本情報処理開発協会(JIPDEC))
- 日時:2008/02/29(金) 9:30〜17:00
- 場所:機械振興会館 6D-1会議室
- 申込方法:ウェブサイトにて事前の申し込みが必要
- 参加費:無料
そして2月の最終日に開催されるのは、日本情報処理開発協会(JIPDEC)による研究会です。Tomo's HotLineの告知によると、今後はこの研究会がP2P勉強会の後継イベントになるそうです。P2P勉強会も平日開催になるということで、良くも悪くも、もう趣味人の集まりという感じじゃないですね。
情報共有(P2P)研究会[2/29(金)]のご案内(Tomo's HotLine)
おまたせしました、P2P勉強会の後継となるイベント、情報共有(P2P)研究会のお知らせです。私も講演します。参加者募集もすでに始まっています。
なんか聞き覚えのある名前のイベントだなあ……と思ったら、JIPDECによる「情報共有(P2P)研究会」というのは、実は2006年の1月にも開催されてます。というか、この日記でも感想書いてました。このときの講演者は首藤さんと、稚内北星学園大学の丸山さんでした。
参考:
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しかし、こうして見るとTomoさんの最近の活躍ぶりは凄いですねえ。最初のP2P勉強会の頃には、正直言ってP2Pネットワーク実験協議会のような場で活躍されるようになるとは夢にも思ってませんでしたよ。ホント、継続は力ですね。
2008/02/12
■[VoIP]VoIP Conference 2008に参加してきました
2/8(金)に開催されたVoIP Conference 2008に、こっそりと参加してきました。
会場は小金井のNICT本部。駅からバスに乗って行くルートもあるらしいのですが、当日は国分寺駅まで電車で行ってからひたすら歩いて行きました。公称通り、駅から徒歩15分ほどで到着。
NICTの受付には参加者のmixiニックネーム一覧が置いてあり、そこに自分の名前と所属を書いて、ゲスト用のバッジをもらって入場しました。研究機関に、どこの誰とも知れない人間を入れさせるとなると結構煩そうだなあと思っていたのですが、意外とすんなり入れてびっくり。後から聞くところによると、会場と提供してくださった方々は、やはり色々事務方との交渉に苦労されたとのこと。ありがたい話です。
当日の講演資料や、他の参加者の方々の感想は、主催者Tomoさんのサイトにまとめられていますのでこちらをどうぞ(↓)。
参考:VoIP Conference 2008お疲れ様でした!(Tomo's HotLine)
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以下は講演内容についての感想。
講演内容は、VoIPというキーワードには沿っているもののバラエティに富んだ、ぶっちゃけて言えばみんなバラバラな感じでした。それぞれ面白かったのですが、特に、SIPropの今村さん&アークランプのyusukeさんのコンビによる雷電の話と、コナミの佐藤さんによるNAT越えの話が面白かったです。
雷電については以前からSIProp勉強会で話を聞いていて、大まかな話は知っていたのですが、今回改めて講演を聞いてその将来性を強く感じました。「WebアプリとSIPの連携」という基本的なコンセプト自体は良く聞く話ですが、この雷電の魅力は、yusukeさんのこだわりから来る設計の良さにあると思います。ただまあ、あくまで話を聞いた限りのことですけどね。いずれソースコードが公開されたら、ちゃんとコードを追ってみたいと思います。
質疑応答の中で「今後のロードマップは?」という質問が出たのですが、yusukeさんによると「今年中に雷電を使った製品を出したい」とのことだったのでそちらも楽しみです。
参考:音声とWebの融合を目指して プロジェクト雷電 (arclamp.jp アークランプ)
一方、コナミの佐藤さんからは、NAT越え技術の最新動向と、それらの技術を実際のゲームに適用した事例が紹介されました。
Cone、Restricted、Port Restricted、Symmetricの4分類を越えるNATの分類については、3年ほど前からBehavior Engineering for Hindrance Avoidance (behave)ワーキンググループで議論されていたものの、日本語ではほとんど紹介されることがありませんでした。今回の講演ではそのあたりが詳しく紹介されてましたので、公開資料だけでもかなり価値ある内容だと思います。NATに興味のある人は読むべし。
それと、NAT越えについては「100%これで大丈夫」という手法がないので、実際のアプリケーションにNAT越え手法を適用する際には何らかの妥協が必要になるものですが、今回の講演では各事例での妥協方法も詳しく触れられていて面白かったです。ちなみに、200台以上のブロードバンドルータで接続試験をしたんだとか。昔、第1回P2P勉強会でお会いした須之内さんもそんな話をしていたような気がします。やっぱり、製品レベルのNAT越えを実現するのは大変ですよね……。
講演後、佐藤さんと「NAT越えってみんな苦労してるのに、どうしてオープンソースのライブラリが普及しないんだろう」という話をしたんですが、個人的には多分2つ理由があるんじゃないかと思います。1つは(まさに佐藤さん達がやったように)大量にあるNAT機器との検証が大変なこと、もう1つは「100%これで大丈夫」を目指して作られるライブラリ(というかシーケンス?)は実際のソフトウェアに適用するには重すぎるんじゃないかと。まあ、最近の状況は追えてないので、単なる憶測ですけどね。
参考:Ryo's diary(2008-02-08)(講演者の佐藤さんのブログ)
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今回、一通り講演を聞いていて改めて思ったんですが、VoIPはやはり、既存の電話の置き換え以上にはなりそうにないですね。Asteriskなど個々に面白い動きはあるし、VoIP自体はBBフォンやひかり電話で既に一般的になったものの、電話の提供者という意味では従来とほとんど変化がないですし。個人的には雷電の今後に期待したいところですけど、はてさてどうしたもんだか……。
2008/02/19
■[P2P]ソフトウェア技術者連盟(LSE)って最近何してるんですか?
ソフトウェア技術者連盟(League for Software Engineers、LSE)から、自宅に封書で「年会費納入及び寄付のお願い」の連絡が来ました。
ソフトウェア技術者連盟というのは、Winny作者の金子さんの逮捕をきっかけに生まれた団体です。過去にはWinny事件の報告会を何度か主催していて、僕も参加した事があります(その時の議事録:Winny事件報告会(東京)に参加してきました(2006年9月11日の日記))。
で、何を隠そう僕は初年度からLSEの会員だったりして、年会費も2年分払ってたりするのですが、今年は年会費を払おうかどうしようか悩んでます。
それというのも、今年度に関してはLSEからの連絡は全く来た覚えがないし、会計報告は1年目の分も含めて未だに出ないし、新規会員や募金を集める気があるのかないのかもよく分からないし、ソフトウェア技術者の集まりのはずなのに年会費の連絡は電子メールじゃなくて封書で来るし……。まあ、最後のは関係ないですけど、ホントに何もしてなさそうなんですよねえ。最近。
もし会員じゃなくなっても、いざというときは募金くらい出来るしなあ。うーん。どうしよう?
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