無印吉澤(※新エントリはhatenablogに掲載中)

吉澤です。このサイトではIPv6やP2Pなどの通信技術から、SNSやナレッジマネジメントなどの理論まで、広い意味での「ネットワーク」に関する話題を扱っていたのですが、はてなブログに引っ越しました
最新の記事は http://muziyoshiz.hatenablog.com/ でご覧ください。
RSSフィードは http://muziyoshiz.hatenablog.com/feed に手動で変更するか、
Feedly or Live Dwango Reader を使っている方は以下のボタンで変更ください。
follow us in feedly Subscribe with Live Dwango Reader
«前の日記(2005/01/11) 最新 次の日記(2005/01/18)» 編集

2005/01/17

[IPv6]IPv6 FIX(v6fix)

IPv6 Fix homepage
http://v6fix.net/

世の中には、IPv6を利用できない端末だと何ともないのに、IPv6対応の端末を利用しているときだけ起こる不具合というものがあります。そういう不具合とは、例えば以下のようなものです。

ある日、男が仕事で安いビジネスホテルに宿泊すると、そこは無料インターネット接続が利用できるホテルだった。彼は喜び、備え付けのLANケーブルをノートPCに刺したが、何故かどこのサイトにもアクセスできない。

彼はまずノートPCにインストールされているWindows XPを疑い、OSを再起動したが直らない。次にホテルの設備が壊れているのではないかと疑い、フロントに電話をかけて、ボーイを部屋に呼ぶ。すると、そのボーイは対応マニュアルを手にして、こう言った。

「コマンドプロンプトでipv6 uninstallとタイプして、再起動してください。」

その通りにすると、確かに外のサイトが見られるようになった。IPv6のせいだったのか……?*1

上記サイトのIPv6 Fix(v6fix)分科会は、このようにIPv6の印象を悪くしかねない、仕様、実装または運用での問題を解決するべく活動している団体です(ちなみに、ホテルの例はWindows XPが悪いのではなくて、おそらくDNSサーバの問題だとのこと)。このサイト自体は去年からあったのですが、つい最近になって、v6fixの活動について日本語で解説した文章が公開されましたのでご紹介します。

IPv6 Fix(日本語での解説文)
http://v6fix.net/wide-draft-v6fix

目次

    第1章 動機と全体像              山本和彦
    第2章 IPv6 の仕様の不備         国武功一
    第3章 DNS サーバ とリゾルバ     神明達哉、竹内奏吾
    第4章 TCP のコネクション確立    長健二朗
    第5章 IPv6インターネットの品質  長健二朗
    第6章 Firewall                  下條敏男

信頼できる筋の某WIDE関係者が言うには「今IPv6で一番ホットな話題はコレ」。現状の問題点と、それを解決するために提案中の改善案が詳しく書かれていて、読んでみると結構面白いですよ。

*1 v6fixで最初に取り上げられている例だけあって、僕もこの状況に遭遇したことあります。

本日のTrackBacks(全1件) []
# 今年サイズ:[ブログ]IPv6が…。 (2005/01/22 01:18)

この先どうなるかなんてわからずに、とりあえず新しいプロトコルだからって研究しているIPv6 やっぱり新しいものが出てくると、最初周りはついてこれないんだろうな。 今日見たのは、ビジネスホテルのネットサービスをXPで”ipv6 install”してから使えなかったっていう..


2004|06|07|09|11|12|
2005|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2006|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2007|01|02|03|05|06|07|08|09|10|11|12|
2008|01|02|03|04|05|06|07|09|10|11|
2009|01|02|03|04|05|07|08|10|
2010|01|03|
2015|03|
スパム対策のため、60日以上前の日記へのコメント及びトラックバックは管理者が確認後に表示します。
また、この日記に無関係と判断したコメント及びトラックバックは削除する可能性があります。ご了承ください。