無印吉澤(※新エントリはhatenablogに掲載中)

吉澤です。このサイトではIPv6やP2Pなどの通信技術から、SNSやナレッジマネジメントなどの理論まで、広い意味での「ネットワーク」に関する話題を扱っていたのですが、はてなブログに引っ越しました
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2005/10/16

[VoIP][P2P]damakaを使ってみました

P2P SIP ソフトフォン damaka(HK's Page)
http://hkspage.livedoor.biz/archives/50071902.html

HKさんのサイトの記事を見て気になったので、ちょっと使ってみました。damakaのサイトのトップページには

damaka is the world's most innovative and secure Peer-to-Peer, SIP-based collaborative communication platform

なんて書いてあって、思わず期待感も高まります。

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で、例のようにP2Pニュースサイトの偉い人に手伝ってもらって、パケットをキャプチャしてみたんですけど……これはIMや音声だけpeer-to-peerでやり取りする、ハイブリッドP2P型のソフトフォンでした(がっかり)。PeerMeと同じタイプの「P2P電話」ですね。

まず、NAT/ファイアウォール越えについてはログイン前に以下のような動作を行っていました。

  • デフォルトルートにICMP Echo Requestを投げる
  • STUNプロトコルを用いて、NATの有無、NATの種類、NATのグローバルアドレスを検査
  • STUNプロトコルを用いて、NATがhairpin動作*1をサポートするかどうかを検査

次にセキュリティですが、サーバとの接続はSSL経由で行っていました。その上ではSIPが動作していると思われますが、暗号化されてるので実際のところは分かりません。IMと音声はUDPパケットとして、クライアント間で直接やり取りされていました。こちらも暗号化(形式は不明)されていて中身は分かりませんでしたが、IMにはSIPのMESSAGE/200 OKを用いているのではないでしょうか。推測ですけど。

あと、SIPについては、メニューの「Activity」の中に「Other SIP Networks」という項目があり、ここの設定によって他のSIPネットワークとも接続できるようです。

この他にも、ソフトフォンなのに何故かメディアプレーヤーの機能が付いていたりして、かなり多くの機能が詰め込まれている、という印象を受けました。ただ、技術的に見るべきところは特に無いかな……。

*1 プライベートアドレスからNAT上のグローバルアドレスに送られたパケットを、再びプライベートアドレスへと転送する動作のこと(NATでヘアピンカーブするイメージ)。

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