2006/02/20
■[software]僕がまたSleipnir 1.66からFirefoxに乗り換え損なった理由
「Firefoxのextensionもだいぶ増えてきたみたいだし、今年こそSleipnir 1.66なんて時の止まった*1ブラウザからFirefoxに乗り換えよう!」と決意して、今年の初めから標準のブラウザをFirefoxに変更していたのですが、つい先日挫折して再びSleipnir 1.66に戻してしまいました……。
なんか悔しいので、今日はその言い訳を書きます。
■ FirefoxでSleipnirの機能を再現すると性能に問題あり
僕はFirefox初心者なので、最初はとりあえずSleipnir 1.66の機能を実現できそうなextensionを探しては入れたり消したり入れたり消したりして、必要最低限のものだけをピックアップ(あまりextensionをたくさん入れても、Firefoxのバージョンが上がったときの入れ替え作業が面倒ですし)。
その後は便利そうなextensionを見つけたら少し追加するくらいで、最終的にextensionはこれだけしか入れてませんでした。
- Tabbrowser Extensions:タブ機能の詰め合わせ
- Mouse Gestures:マウスジェスチャ。All-in-One gesturesよりこっちの方が良かった
- Copy URL+:「タイトルとURLのコピー」相当の機能。カスタマイズ可能
- Resize Search Box:検索ウィンドウを広げる、ただそれだけのためのextension
- Google PageRank Status:閲覧中のページのPageRankを表示できる
- Search Engine Ordering:検索ウィンドウで使用できるサーチエンジン等のカスタマイズ
- Dictionary Tooltip:ダブルクリックで単語を検索。僕はここを見て「英辞郎」に関連づけ
- Greasemonkey:mixiのニュース欄を消すためのextension。あまり好きじゃない
タブに関する機能の詰め合わせ的なextensionはいくつかあって、その中で動作の軽さと機能の多さのバランスが一番良かったのはTab Mix Plusというextensionだったんですけど……Sleipnirの機能の中で個人的に一番重要な機能はTabbrowser Extensionsにしかなかったので、結局これに落ち着きました。
ただ、このTabbrowser Extensionsというのは、作者自身がサイトで
この拡張は激しく非推奨です。ほぼ同等の機能を持ち、軽量で、安定して動作する、Tab Mix Plusがオススメです。
と書いてあるだけあって、インストールするとFirefoxがSleipnir以上に重くなります。動作の軽さはFirefoxの大きなメリットなのに、台無しです。その上、動作が不安定になります。突然Firefoxが固まったり、OSごと重くなって動かなくなったり……(まあ、これは僕の環境のせいかもしれませんけど)。また、このextension自体の動作も結構不安定で、たまに終了時やクラッシュ時のタブ保存に失敗したりしました。僕は未読のタブを溜め込むことが多いので、この不具合は結構ダメージ大きいです。
……そんなストレスが重なって、結局メインブラウザをまたSleipnir 1.66に戻してしまったというわけです。
■ 個人的に一番重要なSleipnirの機能
このように、僕にFirefoxへの移行を断念させる程のSleipnirの機能……それは「他のプログラムからURLを渡されたときに、ブラウザをアクティブにしない」機能*2です。
Sleipnirのこの機能に気付いて以来、ニュースサイトのメールマガジンの存在を見直して、僕のウェブ閲覧行動はこういう形に変わりました。
- メーラ(Becky!)を開く
- URLが多いメール(ニュースサイトのメールマガジン等)を開く
- リンクをクリック → 標準のブラウザ(Sleipnir)にURLが送られる
- リンクを次々とクリック
- (中略)
- RSSリーダ(SharpReader)を開く
- 面白そうなページをクリック → 標準のブラウザ(Sleipnir)にURLが送られる
- 面白そうなページを次々とクリック
- (中略)
- 標準のブラウザ(Sleipnir)に溜まったページを読む
このような「ウェブブラウザにページを溜めこんで一気読みスタイル」には、以下のような効果があると思ってます。
- ブラウザを見てるうちに、メールやRSSリーダをどこまでチェックしていたか忘れて悩むことがなくなる
ウェブの閲覧に一区切り付けやすい
- メールもRSSもチェックしてるそばから増えていくので、なかなか区切りがつけられない、ってことありませんか? この方法で一通りウェブブラウザにページを溜め込んでからメーラとRSSリーダを終了させてしまえば、いつまでも現実逃避に時間を取られずに済みます(再びRSSリーダを起動しないように注意)
こういう閲覧行動が身に付いてしまうと、いちいちブラウザがアクティブになるような普通のブラウザにはとても耐えられなくなります。
(まあ、WebベースのメーラやアンテナやRSSリーダを使っている分には、一般のタブブラウザ機能でも同様の事ができるので、環境依存の問題とも言えるかもしれませんけど)
■ 今回の教訓
ついカッとなって、こんなどうでもいい話を長々と書いてしまったわけですが……。
ともかく今回僕が驚いたのは、この機能を備えたextensionがTabbrowser Extensionsただ1つしか無かった*3、つまり世間でのこの機能の需要もその程度だった、ということです。僕はSleipnirで一番重要な機能だと思っていたのに!
結局、今回の件から得られた教訓は「1つのツールに頼っていると、自分の行動が特殊ということになかなか気付けない」ってことでしょうか。
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(余談)
その後、FirefoxはTabbrowser ExtensionsからTab Mix Plusに入れ替えて、mixi専用ブラウザとしておいしく使っています(いや、Tab Mix Plusは本当に良くできてますよ。「最近閉じたページ」の管理機能も付きましたし。でもmixi専用)。
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(2006/02/21追記)
ごめんなさい。実はTab Mix Plusにもこの機能ありました。詳しくはisrcさんのコメント以降をご覧下さい。isrcさん、本当にありがとうございます。
しかしまぁ……こんなオプション名で書かれてたら、そんな機能だなんて普通分かりませんよ!(逆ギレ
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