2006/12/22
■[gadget][位置情報]行方不明になったauのケータイと、夢のマッシュアップケータイ
■ ケータイ紛失の顛末と、EZお探しナビ
いつ無くしたのかは分からないのですが、長年使っていた赤いG'zOne TYPE-Rを無くしてしまいました。お気に入りだったのに……。
最後に使ったのが先週の土曜日だった、というのは覚えてるんですが、それからどこでどうなくしたのかがさっぱり分かりません。しかも、ケータイが無くなってたのに気付いたのは昨日だったので、もしも無くしたのが土曜日だったら既に悪用されてる可能性もあるという始末(かなり背筋が寒くなりました)。
とりあえず慌ててauお客様センター(0077-7-111)に電話して通話停止してから、「無くなったケータイがオレオレ詐欺に使われてないか」を確認しようと思って、手元のW-ZERO3から実家に電話*1。
その後、自宅の洋服や鞄をひっくり返して探して、会社も探して、それでも無くて、交番に届けても見つからず、今週立ち寄った飲食店に一通り電話をかけても見つからなくて……。で、仕方がないので今日新しいケータイ(W43Sの白いやつ)を買ってきました。新しいケータイで通話料照会をしてみたところ、どうも悪用はされてなかったようで一安心です。
ところで、今回いろいろ調べていて知ったのですが、auにはケータイの現在位置をパソコンや友人のケータイから探せる「EZお探しナビ」というサービスがあるらしいです。事前に登録して月額315円を払っておくと、いざというときに利用できます。
EZお探しナビ
http://www.au.kddi.com/ezweb/service/ez_osagashi/index.html
私のケータイどこに忘れたんだろう?
ご自分のケータイを紛失してしまったとき、パソコンから検索することができます。
このサービスを申し込んでおけば、あちこち探し回る必要もなかったと思うと……事前に申し込んでおかなかったのが悔やまれます。月額315円ってのはちょっと高く見えますけど、ケータイがなくなったときの保険と考えればそれほど高くもない額だし……。
■ ケータイアプリにもマッシュアップの考え方を
いやいや、ちょっと待ってくださいよ。やっぱり高いですって。そもそも位置情報を調べるのは端末の機能なのに、なんで「携帯キャリアに」315円/月も払わなきゃならないんですか? 携帯電話がパソコンへ送るデータなんて、緯度経度を表す文字情報くらいの些細なものなのでは??
EZお探しナビ マニュアル
http://www.au.kddi.com/ezweb/service/ez_osagashi/pdf/ez_osagashi.pdf
で、気になったのでマニュアルを読んでみました。EZお探しナビの基本的な仕組みは、専用のアプリケーションをケータイに予めインストールしておくと、「お探しナビセンター」からこのアプリに接続して位置情報を取得する、というもの。やはり、位置情報を検出するのは携帯電話自身のように見えます。「お探しナビセンター」はユーザの間に立って、地図情報と、ユーザ間での認証機能を提供しているようです。
しかし、もしもケータイの上で動作するアプリケーションを自由に作れるなら、こんなサービスに頼らなくても、ケータイの紛失に対処する方法はいろいろ考えられます。
Google Mapsとのマッシュアップ
- 「特定のメールアドレスからのメールを受信すると、GPS機能で緯度経度を調べて、そのメールに返信する」機能を持つケータイアプリを用意
- 上記ケータイアプリとGoogle Mapsをマッシュアップして、お探しナビセンターと同等のサイトを作成
Skypeとのマッシュアップ
- 「GPS機能で緯度経度を調べる」ケータイアプリとSkypeをマッシュアップして、ユーザが自宅にいるときにケータイが自宅になかったら警告を出す(→ 4日もケータイの紛失に気付かない、なんてアホなことがなくなる!)
Skypeとのマッシュアップ(その2)
- 「電話をかけたりメールを送ると、その内容を特定のメールアドレスに送信する」機能を持つケータイアプリを用意
- 上記ケータイアプリとSkypeをマッシュアップして、自分のケータイの利用状況をパソコン上にリアルタイム表示する(→ オレオレ詐欺に悪用されたらすぐわかる!)
……まぁ、このアイディアがどうかはともかくとして、ケータイのプログラミング環境がもっとオープンになって、電話やメールの機能までケータイアプリで制御できるようになれば、出来ることはもっと広がるはずなんだけどなぁ、という話です。
■ 真の次世代ネットワークはオープンなモバイルインターネットか?
日本の携帯電話業界では上記のような考え方は当分採用されそうにありませんけど、今のインターネットをそのままモバイルネットワークに持ち込もうという試みでは、ケータイアプリとのマッシュアップが自然と行われるようになるでしょう(こういう試みってなんか名前付いてましたっけ? モバイルインターネットだと、ただのWebアクセスのようにも聞こえるし……)。
そういう試みの例としては、Googleがカリフォルニア州で展開しているGoogle Wi-Fiやや、最近日本でも始まった無線LAN共有プロジェクトのFONがあります。また、来年3月からデータ通信サービスを開始するアイピーモバイルとイー・モバイルも、既存の携帯キャリアとの差別化のために、インターネットを重視することが予想されます。
そうなると、魅力的なアプリケーションが次に生まれるネットワークは、既存キャリアが推進する次世代ネットワーク(NGN、Next Generation Network)の世界ではなくて、むしろオープンなモバイルインターネットの世界なのではないかなぁ……となんとなく思います。
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まあ、以上は僕の個人的な願望ですけどね。ともかく、おサイフケータイとか音楽ケータイとかはどうでもいいですから、もっと位置情報で遊ばせてくださいよ!>au
ていうか、僕のG'zOneは一体どこへ行ってしまったんだーーー!(涙)
*1 僕の方から電話をかけるのなんて久しぶりだったもんで、本人なのに祖母からオレオレ詐欺扱いされました。おばあちゃん……。
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