2005/12/31
■[P2P][SNS][SBM]今年の無印吉澤と吉澤を振り返る
他のサイトを見てみるといろいろこの一年を振り返って書いてるようなので、このサイトについても少し振り返ってみたいと思います。まあ、振り返るほどの内容は書いてないんですけど。興味のままにネタを拾ってるだけですし、更新はせいぜい週一ペースですし(そういえば、del.icio.usを見てたらこのサイトに「weekly」というタグを付けている人がいました。見抜かないで下さい……)。
で、今年の日記を一通りざっと読み直してみたところ、今年は「P2P SIP」と「ソーシャルネットワーク/ブックマーク」に関するネタが多かったみたいです。
■ P2P SIP
P2P SIPについては、実のところ最初あまり興味を持っていなかったのですが、TomoさんからSkype Conferenceでの講演依頼を受けたのをきっかけに「これは意外と面白いのか?」と思い始めるようになり、その後P2P IP電話のミドルウェアを開発するNimcat NetworksがAvayaに買収されたのを受けて、今では「P2P IP電話の需要は確かにある」と考えるようになりました。
まぁ、逆に言うとSkype Conferenceの時点ではそこまで頭が回ってなかったわけですけど……僕はまだまだですね。P2P SIPは今後すぐメジャーになるような話ではないので、来年は講演のようなまとまった形で情報を発表することはないでしょうが、細かい情報はこのサイトで随時紹介していきたいと思います。
また、P2P SIPのネタが多いのは、間接的には、今年Skypeが急成長したのが原因とも言えます。Skypeにまつわる細かい動きは、P2P todayの横田さんがHotwiredで書いている連載が詳しいのでそちらをご参照。
横田真俊の「Skypeの衝撃と行方」(Hotwired)
http://hotwired.goo.ne.jp/original/yokota/index.html
ちなみに、SkypeがeBayに買収された件についてはここでもネタにして、圏外からのひとことのessaさんから反応をもらえたりしました(個人的にはこれが今年一番のニュースかも)。
また、来年はSkypeのような無料IP電話を利用できる携帯端末が続々登場することが予想されます。その先駆けとして登場したW-ZERO3は、Skype用端末としては微妙な出来でしたが……Skypeに正式対応したPCが各社から発売される時代です。Skypeに正式対応する携帯端末が登場するのも時間の問題でしょう。
従来との携帯電話、固定電話、という概念は確実に変わり始めているように思えます。そういう意味で、来年はいろいろ変化がありそうで楽しみです。
■ ソーシャルネットワーク/ブックマークと年表ウェブ
また、今年はソーシャルネットワークやソーシャルブックマーク関係の記事がやけにアクセス数を稼いでいました。これは、はてなブックマークの登場=ソーシャルなんたらとかWeb 2.0とかに興味のある人達のための巨大なハブが生まれたこと、が大きいでしょうね。
正直、僕は「Web 2.0」という単語自体はうさんくさいと思ってるのですが、現在flickrやdel.icio.usで提供されているようなfolksonomyサービスがオープンソース化し、分散型アーキテクチャの上で実現されるのであれば、今以上に積極的に使いたいと思っています。
そんな中で、僕は「ソーシャル年表サービス」改め「年表ウェブ」なんてネタを考えたのですが、これは結局自分では実現できず仕舞いでした。今後も自分では作れそうもないので、誰か作ってくれないですかねぇ……。
- 2005/05/24: 繋がりの多様性を特徴とする「ソーシャル年表サービス」の提案
- 2005/06/07: 年表ウェブ(Chronologic Web)の構成要素
- 2005/06/24: 年表ウェブ:年表データのポータビリティ(サーバとP2Pネットワークを行ったり来たり)
- 2005/07/03: 年表ウェブ:位置に依存しないID / IDと署名
■ 反省点
また今年は、Skype Conferenceでの講演をきっかけに、今まで一聴講者として勉強会に参加していたときには話す機会のなかった人たちとも色々お話しできました。これは僕にとってはとても貴重な経験だった一方、自分の不甲斐なさでせっかくの機会を十分に生かせなかったと少し後悔もしてます。
このサイトに書いている内容は全て趣味で調べて書いているので、どうしても底が浅いところがあって。正直、あんまり技術的に深い内容は理解できてないことが多いです。そのせいで、せっかく人の繋がりが出来ても、あまりこちらから貢献できなくて心苦しい思いをするという経験が今年は何度かありました……。
そういうわけで、来年は(このサイトではほとんど書けないと思いますが)本業ももっと頑張ります。サイトの読者の皆さまも、職場の関係者の皆さまも、どうぞ来年もよろしくお願い致します。
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